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2017年2月27日 第253号 |
インドとカタールでウーバー運転手のスト
拡がる支援の輪 (2017年2月23日)
カタールとニューデリー(インド)のウーバー運転手が運賃値下げに抗議してストを行っている。
ウーバーは、2016年11月以降、小型車両や車齢の高い車両の運賃値下げ(最大25%)、「運賃事前確定サービス」や現金払いの導入を始めた。運転手は、「運賃事前確定サービス」は道路混雑や乗客が要求する途中停車を考慮していない、また、現金払いは未払い運賃の増加につながっていると主張している。
インドのITF加盟組合協議会は、規制を逃れているウーバーやオラのビジネスモデルを規制当局が厳しく調査するよう、運輸相に要請した。また、ウーバーが運転手を従業員ではなく、パートナーあるいは独立的な請負業者と分類し、運転手から雇用の権利を奪っているとして、ウーバーを非難した。ニューデリー市に対しても、ウーバーやオラの運転手の賃金や労働・社会条件を労働協約を通じて規制するように訴えた。
ニューヨークのタクシー労働者19,000人を組織するニューヨーク・タクシー労働者連盟(NYTWA)は、インドとカタールのスト運転手に連帯のメッセージを送り、彼らの「勇気、決意、運転手仲間への忠誠心、公正な世界実現にかける情熱」に敬意を表した。
ITFの浦田誠内陸運輸部長・自動化コーディネーターは、「自動化やデジタル化は、生産性向上等の純粋なビジネス上の目的で導入されることが多いが、ウーバーの場合は、タクシー業界を混乱させることが優先目的であることは明らかだ。最近開催されたTUAC(OECD労働組合諮問委員会)の会議でウーバー問題が重要案件として議論されたのはそのためだ」と述べた。
ITFは、2月15〜16日に開催されたTUAC主催の「デジタル化と仕事の未来に関する労働組合フォーラム」で、ウーバーやウーバーが労働者に及ぼすマイナスの影響はTUACの議論に大いに関係があると主張した。
NYTWAのソーシャルメディア #DeleteUber greedで連帯の声を届けよう!
ウーバーに抗議メッセージを送ろう!https://goo.gl/5gCE2B
(※訳注:ウーバー社のヘルプページにリンクします。抗議メッセージを送られる場合は、メールアドレス記入欄の上の「Share details」の欄にメッセージを入れればよいと思います)
サンプルメッセージ:「 I stand with striking Uber drivers in Qatar & India. STOP hurting migrant workers. Sit down with striking drivers and negotiate NOW(カタールとインドでストを行っているウーバーの運転手を支持します。移民労働者を苦しめるのは止めよ!今すぐスト中の運転手と交渉を開始せよ!)」
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