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2004年7月 第16号 |
■今月のニュース |
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民間航空
客室の保安を軽視するなかれて
ITFは、イギリス政府が、事実上、客室の安全・保安上の新基準設定を意味するEUの提案を骨抜きにようとしていることを非難している。
ITFは、英国政府が、客室乗務員の訓練、専門能力、安全・保安面での重要な役割を認定する、全ヨーロッパ共通の客室乗務員ライセンス制の導入案を潰そうとしていることを知った。飛行中に何が起きてもコックピットのドアを開けることが禁止された現在、ライセンス制の導入はこれまで以上に重要になってきている。
こうした状況に加え、パイロット、地上スタッフ、エンジニア、保安スタッフ、航空管制官などは全てライセンス制を採用しているにも関わらず、全く予期せぬ動きであったが、イギリス政府は、ドイツ政府、オランダ政府とともに、欧州委員会による客室乗務員のライセンス制導入計画を反故にしようとしている。
現在、イギリスは、能力を証明するライセンス制を国や国の委嘱機関どころか、訓練組織自身が提供する訓練記録で置き換えようとしている。 |
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エクイティ・アヴィエーションのストライキ終了
空港グランドハンドリング作業会社、エクイティ・アヴィエーション社の労働者を組織する南アフリカのITF加盟労組、SATAWU(南アフリカ運輸合同労組)の組合員は、昨年12月、労働時間、賃金、労働条件をめぐり、ストに突入していたが、今後2年間有効の協約の締結に成功し、職場に復帰した。
この争議は、会社側がストに参加した労働者を解雇したため、大論争が起こり、南アの空港業務民営化以来、英国のセルコ・グループが支配力を強めている経緯から、グローバル・ユニオンズも巻き込んだ大紛争に発展していた。
新たに締結した協約では、12%の賃上げ、週45時間労働制移行に対する補償金の支払い、ストに参加し解雇された労働者全員の復職が保証された。
ITFは、イギリス労働組合会議(TUC)とともに、当紛争を早急に解決するよう、セルコ・グループの幹部に圧力をかけるとともに、ITFのデビッド・コックロフト書記長とSATAWUのランドル・ハワード書記長がセルコの経営幹部とイギリスで会合を行った。 |
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