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2004年7月 第16号 |
■今月のニュース |
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港湾
ストライキで港湾改革計画が修正される
パラグアイの港湾当局は、ITF加盟のUSTT労組を含む11労組によるストライキの結果、近代化計画を修正することにした。
4名の組合員によるハンガーストライキに続き、労働者は3日間のストライキに入ったが、スト開始後2日で合意に至った。
失業の恐怖、不適切な安全基準、組合指導者の弾圧、団体協約違反などを背景とし、海事港湾局(ANNP)の民営化計画に反対する両ストライキが発生した。
はじめ、デモ参加者は警察から攻撃を受け、ANNPも当初は交渉に応じなかった。
しかし、アスンシオン港での2日間のストライキの結果、労働者と労働省が協定を結ぶに至った。協定には、「港湾の近代化は進めるが、団体協約の規定にある通り、労働者の参加のもとに行う」と明記されている。 |
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空コンの検査を怠るな
米政府が武器や危険な器具などが隠される危険性の高い、空のコンテナを入港前に検査することに反対していることに対し、ITF加盟の北米東岸港湾労組(ILA)と国際港湾倉庫労働者組合(ILWU)は懸念を強めている。
現在、両組合は政府と審議中で、空コンの検査を怠ることに潜む危険性を指摘している。現在、空のコンテナは、貨物を積載したコンテナに対して行われる厳重な検査の対象外とされている。ターミナル・オペレーターは、余計なコストがかかるとの理由から、空コンの検査実施に反対していると労組側は主張する。
「保安体制の改善にはコストがかかる。使用者や米政府は、どれくらい真剣にこのことを受け止めているのか。事件が起きてからでは遅い。空のはずのコンテナに危険物が隠され、事件が発生すれば、米政府やターミナル・オペレーターが責任を問われかねない」とITFのマーギス港湾労働者部長は述べる。
ITFは、「空コン」の検査も保安システムに組み込むよう、ロビー活動を展開している。同時に、この問題に関する各国の状況を調査している。空コンの検査が制度化されている国があれば、マーギス部長()まで状況を報告して欲しい。 |
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