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2007年10〜12月 第29号 |
■今月のニュース |
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路面交通運輸
香港労組、初めて中国本土から組合員を獲得
香港の交運労組に、中国本土から初めてトラック運転手が組合員として迎え入れられた。ITF加盟組合である香港交運労働者組合(FTO)は、中国国営企業で働く52人の運転手を組合員として登録した。
当初FTOが開設したホットラインを通じて接触が始まり、ここから国境地点で働くトラック運転手に対してメッセージが発信されていった。組合から提供される情報が、CB無線機を使っている運転手の間に伝えられていった。
新たな組合員にとって主要な問題は、休日出勤手当てが支払われないことである。香港労組連盟(FKCTU)とFTOの交通運輸部会・組織部長のチャン・チ・ワイは「もし、我々が中国人トラック運転手の休日出勤手当て取得の手助けに成功出来れば、さらに多くの中国人労働者が組合に参加してくれるだろう」と語っている。
香港労組の成功は会社側の知るところとなり、FTOからITFへの報告によれば、FTO加入を仲間の運転手に勧めて活動してきた労働者に対する会社側の脅しがすでに始まっているという。 |
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ノルウェー路面運輸労組、移民労働者を組織
ノルウェーのITF加盟組合は、全国レベルで展開しつつある組合員増員努力の一環として、移民労働者への働きかけを進めている。
昨年10月のITF路面運輸行動週間に組織化キャンペーンが大成功したことに続いて、ノルウェー運輸労組は、6月4〜10日に全国で同様の組織化週間を実施した。これによりオスロを拠点とするバス会社、ネクサスで働くチェコ共和国、リトアニア、ポーランド、トルコなど出身の移民労働者が組合に加入することになった。
このキャンペーンにあたり、組合は、様々な言語で情報を提供したり、組合員勧誘活動と教育活動を結びつけたりするなどの戦略を採用した。組合本部役員、支部役員、組合職員とともに、700名の職場代表もキャンペーンに参加した。
ITFの浦田誠・内陸運輸部長は、「キャンペーンのスローガンは、『多くの国で組織率が低下しているため、組合は組織率改善のために効果的戦略を展開する必要がある』というものだった」と語っている。 |
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