国際運輸労連-ITF
メニュー トランスポート インターナショナル バックナンバー
HOME
ITFについて
ITF−所在地
リンク
ITFニュースオンライン
>> 最新号はこちら
その他ITF情報
>> 最新号はこちら
 
国際運輸労連(ITF)機関誌
トランスポート
インターナショナル >>
最新号はこちら
シーフェアラーズ
ブルテン >>
最新号はこちら
 
ITFニュースオンラインバックナンバー
ITFニュースオンラインバックナンバー
東京事務所
〒108-0023
東京都港区芝浦3-2-22
田町交通ビル3階
地図はこちら
TEL:03-3798-2770
FAX:03-3769-4471
mail:mail@itftokyo.org
>> 詳しくはこちら

グローバルユニオン

2007年10〜12月 第29号
■今月のニュース
 
船員

ITF、海賊対策を支援


ITFはソマリア沖を航行する船舶を悩ましてきた海賊事件や武装強盗事件の発生に対処する目的で進められているいくつかの動きを支援している。
ITFは、海賊事件や武装強盗事件がソマリアの海岸近くで発生した場合であれば、事件を国連安全保障理事会に持ち込もうとする提案にも全面的な支持を表明した。この提案は国際海事機関(IMO)事務局長から出され、ロンドンで6月25〜29日に開催された第98回IMO理事会で支持された。海賊行為や武装強盗事件に対するソマリア連邦暫定政府の取り締まり要請につながっていくことが望まれている。乗組員の生命の危険も考えられるため、海賊行為や武装強盗が発生した場合、その対策に必要な船舶がソマリア領海内に入域することを認める措置も提案に含まれている。特にソマリアに対して人道支援を行っている船舶が対象とされる。
ソマリアでは最近不安定な状況が続き、船舶への新たな攻撃が頻発するようになっており、報告される事例もうなぎのぼりである。
ITF船員部長のジョン・ウイットローは「ITFは、IMOのこうした取り組みを歓迎し、IMO理事会においても提案を支持した。船員が攻撃に遭遇し、身代金の支払いを目的にして捕虜にされるというような事態が二度と起こらないよう、緊急に措置がとられることを望む」とコメントしている。
▲ ページトップへ
船員の福祉サービスには再考が必要

船員国際リサーチセンター(SIRC)の新しい報告書は、船員のニーズに対応するため海事福祉サービスは方向転換の必要があることを明らかにした。
「港を拠点とする船員への福祉サービス」と題する報告書は、ITF船員トラストからの委託で作成され、世界中の船員と船舶運航会社を調査した1年間にわたるプロジェクトに基づいて作成された。これは、陸上施設を目下利用していない船員がITF船員トラストやその他関係機関に何を求めているのかを探る目的で実施された。
調査は船員からの4,000件に及ぶ回答に基づいているが、海事福祉機関が惜しげもなく努力しているにもかかわらず、これら機関によるサービスがもはや海上労働者のニーズに合ったものではなくなっている現実を示している。例えば、この10年の間に海上の社会生活が悪化したことから、陸上施設は使われなくなっている。
船上から陸上への通信の問題も、最もよく指摘される問題点になっている−大多数の部員は、ほとんどの船に設備があるにもかかわらず未だに船上でEメールを利用することが許されていない。
ITF船員トラスト部長のトム・ホーマーは「何より上陸ができなくなってきことで、船員センターが提供してきた宿泊設備やサービスは使われていない。代わって新しい種類の支援で補足する必要に迫られている」と語っている。(「読者の声」に詳細記事
▲ ページトップへ
北ヨーロッパの行動週で「継続する改善」をめざす

広く北ヨーロッパで運航されている船舶の労働条件が基準以下である状況に、ITFはその改善を目指して1週間に及ぶアクション・ウィーク(行動週)を実施した。行動は、圧倒的に成功し、船員の生活へもよい影響が継続することが見込まれている。
ITF行動週は6月8日に終了した。ITFインスペクター、港湾労働者、組合は、船上でまともな労働条件が実現することを目指し、便宜置籍船とその国の旗を掲げる船の双方の調査を行った。行動週に参加した国は、ベルギー、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、ラトビア、リトアニア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ロシア、スウェーデン、英国である。
主な成功例に、ドイツにおいて船舶に関する12件の新たな協約が締結されたことがあげられる。ハンブルグのCMA CGMイグアク号(リベリア船籍)やMSCブレーメン号(リベリア船籍)でボイコットが実施されたように、多くは労働者側が行動を起こすことにより達成された。フランスのシェルブールでは連帯行動も実施された。ここではノルマンディー号がバリケード封鎖されたが、アイリッシュ・フェリー社とケルティック・リンク社が労使協約について交渉を開始することに合意したため、バリケードは解除された。
一方ポーランドでは、組合とエレニK号船主との間でITF協約に関する協議が行われ、船主であるコロンビア・シップマネジメント社が、ケープ・フルメール号(マーシャル船籍)に関するITF協約を締結することを約束した。
ITF海事コーディネーターのスティーブ・コットンは行動週を「今までにない快挙」と評価する。彼は「ヨーロッパ大陸中で何百隻もの船舶が検査され、安全、未払い賃金、劣悪な労働条件などの問題が取り上げられた。港湾労働者、組合、そして国を超えた仲間から支援を得ることが出来た」「今年の行動週は、実施された週を遥かに超えた継続的な効果をもたらすだろう」とコメントしている。
▲ ページトップへ
 
 
INDEX
自由は実現する
イラン人組合活動家のマンスール・オサンルーが投獄前に語ったこと
持続可能な海
欧州の船員政策
西アフリカ労働者の権利を求めて
団体協約締結に向けた取組み
信頼と協力の新たな機会
パレスチナとイスラエルの労組間合意
情報は力なり
POCデータベースの潜在力
HIV-エイズ
カリブ地域の組合の取り組み
風に抗して飛ぶ
トルコ航空労組の闘い
勤労生活
西アフリカの運転士
一般
ニュース
論説:何の意味もないイラン人活動家の拘束
読者の声:港の船員福利サービス
 
mail@itftokyo.org Copyright (C) 2004 International Transport Workers' Federation TOKYO All Rights Reserved.