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グローバルユニオン

2004年1月 第14号
■今月のニュース
 
港湾

インドの港湾労組 全国一律のボーナスを勝ち取る


インドの港湾労組は、港湾ごとにボーナスを支払うという政府の提案に抗議して、8月28日に全国規模の抗議行動を展開した結果、生産性に基づく一律8.33%のボーナスを勝ち取った。組合側は、港湾ごとのボーナスの導入が港湾間の賃金格差を生み出し、ひいては全国協約の崩壊につながるのではないかと危惧していた。ITFのケース・マーギス港湾部長もボンベイで開かれた抗議集会に参加した。
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アラブ世界に連帯を

アラブ世界の港湾労組は昨年末にチュニス(チュニジア)で開催されたITFのセミナーで、相互協力の強化に向けて新たな一歩を踏み出した。このセミナーはアラブ交運労組間の連携強化を目指す産別活動の一環として、アラビア語圏で初めて開催されたものだ。
アラブの交運労組が国際労働運動強化への道を探り始めたのは、国際情勢の変化による。グローバル化の影響は他の地域と同様にアラブ世界にも及んでいる。民営化、規制緩和、競争が促進され、アラブ地中海地域とEUとの経済関係の緊密化から、EU労組との交流強化の必要性が高まっていた。
しかし、中東紛争や「テロとの戦い」から派生するさまざまな政治・社会問題により、アラブ諸国の疎外感は深まるばかりだった。そこで、国際労働組織と協力することで、地域の経済問題のみならず、政治・法律問題の解決の糸口を掴みたいと考えられるようになった。
ペルシャ湾岸諸国の多くでは、労働組合の活動は厳しく制限されている。労組自体が禁じられている国もある。
セミナーには8ヵ国から9つの港湾労組が参加した。長年、ITFに加盟しているモロッコやエジプトの組合、最近加盟したばかりのアルジェリアやチュニジアの組合、ITFに関心を抱いているヨルダン、レバノン、イエメン、スーダンの組合だ。
港湾改革は全アラブ諸国で実施されているが、その形態やスピードはさまざまだ。例えばチュニジアでは組合が明確な戦略を打ち出し、港湾の改革・近代化プロセスに加わることができた。一方、グローバルなターミナルオペレータが幅を利かせているイエメンなどでは、組合が港湾改革に関与するのに苦労している。
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変化への気運

セミナーに参加した組合は、これから組合間の協力が強化されていくことや、国際労働運動における自分たちの役割が高まっていくことについて、大きな意欲を示した。
しかし同時に、ITFに加盟することは大きな責任が伴うことも理解していた。加盟による利益を最大限に引き出すためには、ITFのキャンペーンや連帯行動に積極的に参加できる能力を身に付けることが必要だ。一方、ITFとしては、より多くの情報・資料をアラビア語で提供し、アラブ世界におけるITFのプレゼンス(存在)を高めたいと考えている。
アラブ労組の連携強化を目指した、かつての取り組みはうまくいかなかった。しかし、今は違う。多くの人がこの目的に賛同し、幅広い気運が生まれている。2001年末には、ドイツのフリードリヒ・エーベルト財団(FES)が全国際産別組織(GUF)および国際自由労連(ICFTU)をアルジェに招聘し、この問題に関する戦略会議を開催している。FESはその後も、2002年にアンマンで交通運輸労組向けの地域セミナーを、2003年には港湾セミナーを実施している。2002年には、アルジェリア運輸連盟(TFA)の協力による、民間航空セミナーもアルジェで開催されている。2003年9月にはヨルダン航空観光労組のビラル・マルカウィ議長がITF書記長のアラビア語圏私設代表(有志)に任命された。2004年に予定されているアラブ地域会議の準備もマルカウィ代表の主要任務の1つだ。
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グローバルな運動に向けて

ビラ・マルカウィ
昨年は、アルジェリア、チュニジア、レバノン、ヨルダン、イエメン、クウェートなど、多くのアラブ労組がITFに加盟を申請したり、ITT加盟に強い関心を示したりした。
現在、(アラビア語圏の)北アフリカの労組はナイロビにあるITFアフリカ地域事務所かワガドゥグ(ブルキナファソ)にあるフランス語圏アフリカ事務所の管轄となっている。中近東の組合は、アジア太平洋地域事務所の管轄のものもあれば、ITFの選挙制度の中で欧州グループに分類されているものもある。
このような複雑な体制が、アラビア語圏の全ての国をカバーするアプローチを妨げてきた。だから、ITFがアラブ地域のコーディネート強化を私に要請して来た時はとてもうれしかった。まずはITFとアラブ労組のコミュニケーション強化を図りたいと思っている。そのために、ITFの資料をアラビア語に翻訳したり、ニュースレターをアラビア語と英語の両方で発行したりすることを考えている。
多くの組合がITFアラブ地域事務所の設立を望んでいることは知っている。もちろん、これが実現すればよい。しかし、より重要なのはITFの諸活動や連帯行動に参加する機会を組合に与えることだ。今後数ヶ月の間に、アラブ労組のニーズは何なのか、ITFはそれにどれだけ応えることができるのかを分析し、次のステップに進みたいと考えている。
ビラル・マルカウィはヨルダン航空観光労組議長で、ITF書記長のアラビア語圏私設代表。
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INDEX
港湾労働者の勝利
欧州港湾指令却下
航空経済
2004年の航空産業の
展望と課題
シックエアクラフトをどう治療するか
目に見えない健康被害の認識を高める労組の闘い
アルゼンチン鉄道の行方
中南米の鉄道民営化事情
遺棄されて:救いの手を差し伸べてくれるのは誰?
船員が遺棄されたらその責任は誰が取るのか
利益を求めた威嚇行為
FOC船に乗組むラトビア人船員の苦難
赤信号がともされた自由化プロセス
WTOカンクーン閣僚会合でつまずいたロジスティクス会社
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