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2006年1〜3月 第22号 |
■今月のニュース |
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女性
ジェンダーの主流化
9月にITFのロンドン本部で開催された女性総会では、アルゼンチン、ベニン、グルジア、ガーナ、ホンジュラス、インド、ヨルダン、モンゴルなど、世界50カ国以上から女性組合員が集まり、女性の抱える問題について話し合った。ここで発表された意見は、来年南アフリカのダーバンで開催されるITF世界大会への準備に盛り込まれ、またITFの資料セットなどの実践的なツールにも採用されることになる。
総会参加者には、アルゼンチン初の女性船長となった船舶職員組合のナタリア・プロソドシミも含まれていた。プロソドシミは、自分の組合が、水産部門の団体協約に、産休や授乳権に関する条項を盛り込むことに成功した経緯を説明した。同組合は、現在、同様の条項を全海事産業の団体協約に盛り込むため努力している。
フィリピン航空従業員組合のリンダ・マルセロは、フィリピンの航空産業の現状を説明し、「私たちの職場は理想からは程遠い。いつも混雑した空間で窮屈にしていなければならない」と述べ、事務職の弊害に関する研究が重要だと力説した。
一方、モロッコ運輸労組出身のサダー・アバドは、父の志を継いでモロッコ初の女性列車運転士となった。アバドは常に鉄道で働くことを夢見ていたと語り、「今回の女性総会が女性の社会的地位の向上につながることを願う。他国の問題を観察することが重要であり、活動を他国と調整すべきだ」と述べた。
ITFの女性委員会は、女性交運労働者の多様化を反映した構成をとる必要があるという結論が出された。そうすることで、若い女性、コールセンターやロジスティックス産業で働く人々、また世界のあらゆる地域の女性が活動に確実に参加できるようになる。その他、労組内部での女性リーダーシップ育成を求める決議、ジェンダー問題についての実質的なデータ収集を求める決議なども出された。 |
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