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グローバルユニオン

2008年1〜3月 第30号
■今月のニュース
 
労働組合権

オサンルーに5年の懲役刑
ITFはこれを非難


2007年10月、ITFはイランの組合指導者、マンスール・オサンルーが5年の懲役刑を言い渡されたことを激しく非難した。
オサンルーは、7月10日にテヘランのエビン刑務所に収監された。今月初めに目の手術を受けるために、ほんの短期間、釈放された以外、拘束されたままだ。
ITFのデビッド・コックロフト書記長は「2年間にわたり、マンスール・オサンルーはイランの暴力的な体制と闘ってきた。当局は今、国家保安への脅威と体制批判というでっちあげの容疑で彼を潰そうとしている。組合加入の権利を主張したことが当局側から見た彼の唯一の罪であることをITF、そして世界はよく知っている」との声明文を発表した。
また、国際労働運動界はオサンルーとその仲間たちのために闘い続けるとし、新たな抗議運動の展開と国際労働機関(ILO)への提訴にも言及した。
オサンルーが委員長を務めるテヘランバス労組はイラン当局から激しく抑圧され、抑留や弾圧の格好のターゲットにされている。
10月にチュニスで開催されたITF執行委員会は、イランで拘束されている組合活動家全員の即時釈放と、イラン人労働者の結社の自由の全面行使をイラン政府に要求する緊急決議を採択した。欧州の港湾労働者も、オサンルーや拘束されている組合活動家の支援を約束している。
ITFが声明文を出して間もなく、エブラヒム・マダディに2年間の懲役刑が下され、テヘランバス労組の幹部1人に裁判所への出廷命令が出されたの情報が入った。

ITF国際路面運輸行動週間
オサンルーの判決が言い渡される数日前の10月15〜21日にITF国際路面行動週間が実施されたが、その一環として、「オサンルーに自由を!」バッジ・キャンペーンも実施され、世界中の路面運輸労働者がイランの労組指導者に連帯を誓った。
ノルウェーでは、「オサンルーに自由を!」のバッジをつけた10,000人の労働者がロビー活動を展開した。ベルギーではブリュッセルのイラン大使館前で抗議集会が行われ、組合活動家200人が参加した。マナグア(ニカラグア)では、ITFとデンマークの組合「3F」との会議に参加した中米の組合が、イラン大使に抗議文を渡した。
オーストラリアの組合は、イラン労働者への支援を表明する記者会見を開いた。ソウルでは、2つの路面運輸労組がバスやタクシーの運転手にバッジやビラを配布した。モロッコでは、労働者がイラン大統領宛ての抗議文に署名をした。
同じ週にITFは、マンスール・オサンルーが目の緊急手術を受けたとの報告を受けた。労働組合やアムネスティ・インターナショナル等の人権団体は、これに先立ち、受刑者が医療手当てを受けられない事態を抗議していた。
ITFの浦田誠内陸運輸部長は、「オサンルーが目の手術を受けることができたのは、ITF、国際労働組合総連合(ITUC)、アムネスティ・インターナショナルの共闘の成果だ」と語った。ITFは、「オサンルーに自由を!」キャンペーン用ビデオを作製した。
http://www.youtube.com/watch?v=in-vF2LvITkまたはwww.itfglobal.org/solidarity/osanloo2.cfmで閲覧できる。
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イランとインドネシアの友情の“テストケース”

インドネシアITF加盟組合協議会議長でインドネシア船員組合(KPI)委員長のハナフィ・ルスタンディは、投獄中のイラン人労組指導者、マンスール・オサンルーと面会するため、テヘランに飛んだ。
これに先立つ8月9日、オサンルーの釈放を求める国際行動日の際、ルスタンディはジャカルタのイラン大使館で今回のテヘラン訪問について、初めて切り出している。
インドネシアのナショナルセンター、FSPSIの書記長、シュクール・サルトと共にテヘラン入りしたルスタンディは、現在、テヘランの悪名高きエヴィン刑務所に投獄されているオサンルーとの面会を希望したが、かなわなかった。しかし、ルスタンディの訪問中に、オサンルーは目の緊急手術のための入院を許可された。
ルスタンディは今回の訪問で、オサンルーやSKSV副委員長のエブラヒム・マダディの家族、サッケズ・パン職人組合(SBWA)のサレヒの親族に会うことができた。マダディもサレヒも投獄されている。彼らの家族は世界がイランの労組指導者の窮状を忘れていないことを知り、喜んでいたという。
ルスタンディは今回の訪問を、「共にイスラム国家であるイランとインドネシアの友情の“テストケース”」と位置づけ、「イランは国際労働基準と人権に対するコミットメントを示すべきだ。この問題が解決され、両国の親交を基にオサンルーが釈放されることを願っている」と語った。
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グアテマラ
悪化する労組弾圧


9月にグアテマラで労組指導者が、また一人、暗殺されたと、国際食品労連(IUF)が報じた。
米国の食品製造・流通会社「デルモンテ」を組織するSITRABIのスポーツ・文化部長マルコ・チューリオは、9月23日の早朝、職場に向かうところを覆面した男たちに銃殺された。IUFは、この事件に対して透明かつ徹底的な捜査を行うよう、グアテマラ政府に要請した。一方、国際運輸労連(ITF)は26日、グアテマラのオスカル・ベルシェ・ペルドモ大統領に書簡を送り、「重大な懸念」を表明した。
グアテマラでは、今回の事件に先立ち、おとがめなしの労組指導者襲撃事件が相次いでいる。1月には、ITF加盟港湾労組STEPQのペドロ・ザモラが、子供の目の前で複数の暴漢に襲撃され、銃殺されている。以来、STEPQの幹部5人が殺しの脅迫を受けているほか、家族までもが脅迫されている。
グアテマラの労組弾圧に反対するIUFのキャンペーン情報はhttp://www.iuf.org/cgi-bin/campaigns/show_campaign.cgi?c=309へ。ペドロ・ザモラ事件の犯人に法の裁きを求めるITFのキャンペーンの詳細はhttp://www.itfglobal.org/campaigns/zamora.cfmへ。
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INDEX
組合アライアンス、ただいま参上
新たな連帯の形
やりがいのある組合の仕事
トルコ海事従業員連帯組合(DAD-DER)設立
立ち上がるイランの労働者
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