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2008年1〜3月 第30号 |
■今月のニュース |
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労働者の権利
米国の港湾封鎖
2007年9月、シアトルに拠点を置く野菜加工会社の賃金・労働条件悪化と反労組活動に対する100人規模の抗議デモが実施され、米国の主要港湾ターミナルが封鎖された。
この抗議デモはワシントン州の「Jobs with Justice(仕事に正義を)」が主催し、シアトル港の韓進海運ターミナルで行われた。このターミナルは米国の冷凍食品会社NFFCが、アジア市場向け冷凍野菜を搬出する際に使用している。
今回の抗議行動はNFFCが7月に団体協約を違法に終結させたことに端を発しており、いくつかの主要案件が争点になっている。その中には、16%の賃金カット、季節労働者の医療給付削減、医療・年金・賃上げを相殺する労働時間の増加などが含まれる。NFFCは既に2度、同社を組織するITF加盟のチームスターズを非承認にしようと試みているが、NFFC従業員は60%以上の票を持って、チームスターズを自らの労組として選ぶことで、これに対抗してきた。
デモ参加者は80エーカーにも及ぶ広いターミナルの入口を封鎖し、労働者の権利を守れとシュプレヒコールを繰り返した。ITFの他の加盟組合、米西岸港湾労組(ILWU)の港湾労働者や事務員もピケを尊重すると約束した。
一方、チームスターズは別途、NFFC従業員を支援するデモを行うとともに、NFFCを不当労働行為で全米中央労働審議会に提訴した。 |
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