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2008年1〜3月 第30号 |
■今月のニュース |
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民間航空
ブルガリア客乗組合
委員長襲撃
ITFの欧州地域組織、欧州運輸労連(ETF)はブルガリアの客室乗務員組合の委員長襲撃事件を非難し、犯人に法の裁きを受けさせるよう訴えた。
2007年10月にブリュッセル(ベルギー)で開催された、ジェンダーの平等に関するETF総会の参加者は、ブルガリア航空従業員を組織する、ETF加盟のFTW Podkrepaのバレンチナ・ツヴェトコヴァ委員長がナイフで襲撃されたとの報告を受け、驚愕した。
ツヴェトコヴァ委員長は8月1日、乗務を終え、ソフィアに戻ってきたところ、自宅前でナイフを持った男に襲撃された。勇敢にも反撃に出たが、両手、両足、胴体を計7カ所刺され、7日間入院した。まだ完全に回復しておらず、職場復帰も果たしていない。事件の捜査は何ら行われず、逮捕者も出ていない。
ETF総会の参加者は事件を非難する決議文を採択、ツヴェトコヴァ委員長に連帯を表明するとともに、犯人の逮捕・起訴を要求した。また、職場における暴力と闘う決意を新たに表明し、ETF執行委員会が同決議文を承認するよう要請した。
2005年末、FTW Podkrepaは他の民間航空労組と共に、ブルガリア航空のコンスタンチン・タスコフ元理事による資金の不正支出を検察に訴えており、このことが今回の事件と関係しているのではないかと考えられている。ツヴェトコヴァ委員長は、タスコフ裁判で唯一、残された証人だ。
ITFのインゴ・マロウィスキー民間航空部長は、「ITFもETFも、この事件を重視しており、現在、FTW Podkrepaと連絡をとりながら、次に取るべき措置を検討している」と語った。 |
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ナイジェリア航空労組
スト回避
破綻した国営ナイジェリア航空の元職員に対する年金等の未払いをめぐり、ナイジェリアの航空労組はストを計画していたが、2007年11月に合意に達し、ストは回避された。
ITFに加盟するNUATE、ATSSANを含む航空3労組は、政府がナイジェリア航空元職員に支払う義務のある年金やその他の手当てを長い間、支払っていないことに抗議し、10月にストを計画していた。ナイジェリア航空は、2004年に破綻している。
10月17日、労働省はこの問題について協議するために労組代表を会議に呼び、大統領が支払いに合意したため、「必要な手続きが完了し次第、」滞納金を配布すると述べた。また、組合に全面的に情報を提供することも約束した。
ITFのインゴ・マロウィスキー民間航空部長は、「ナイジェリア航空の労働者は、もらうべきものをもらえずに困窮している。政府がとうの昔に行うべきだった今回の約束を、速やかに履行することを期待する」と語った。 |
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