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2008年1〜3月 第30号 |
■今月のニュース |
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鉄道
タイ鉄道民営化反対スト
成功裏に終結
2007年末に実施されたタイ鉄道民営化反対ストにより、6時間に及ぶ三者協議を経て、労使合意が達成された。
ITFに加盟するタイ国鉄労組(SRWU)は、運転士や技術者も含め、「病気療養休暇」で抗議行動を実施し、三大基幹路線はマヒ状態に陥った。タイでは国家公務員のストは法律で禁止されている。
このストは、タイ国鉄(SRT)の民営化計画に反対するものだった。貨物輸送部門への民間企業の参入、業務再編、鉄道法の改正等が計画されていた。
SRWU、国鉄経営陣、運輸次官の6時間にわたる交渉の末、SRWUの全ての要求を認める団体協約が締結され、鉄道法改正の中止や業務再編計画の取り消しなどが約束された。また、将来、鉄道再編が議論されるときには、必ず組合と協議し、団体協約を締結することも約束された。
さらに、タイ国鉄は貨物輸送部門の民間企業参入を見直し、今後、新たな決定を下すときには組合と協議することを約束した。貨物輸送部門の運転士やその他職員は正規職員とし、他の国鉄職員と同一の労働条件を適用することも認めた。
ITFの浦田誠内陸運輸部長は「鉄道改革に関して、ITFはこれまでにあまりにも多くの失敗例を世界各地で目にしてきた。そこでは人員削減、非採算路線の閉鎖、安全基準の切下げ、投資計画の未履行といった事態が生じている。三者合意に達したSRWUを祝すとともに、協約の全面実施を期待する」と述べた。 |
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