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2006年10〜12月 第25号
■今月のニュース
 
レバノン

ITF、人道援助と封鎖解除を約束


ITFは、レバノン労働組合を支援する寄付金を約束した。同時に交通運輸労働者に対する影響をじかに目撃したことからもイスラエルによるレバノンに対する封鎖が停止されるよう求めた。
ITFはヒズボラとイスラエル軍の5週間にわたる戦闘を終わらせる停戦の呼びかけがなされた8月14日以降、世界で最初にレバノンに代表を送った国際労働団体である。
ITFアラブ事務所のビラール・マルカウィは8月25日ベイルートへ到着し、海員、港湾労働者、民間航空労働者を代表するITF傘下の労働組合と会合した。彼らは、国境、空港、港の封鎖がいかに交通運輸労働者の活動を麻痺させているかなど戦争の影響について話し合った。およそ3,000人の民間航空労働者、3,200名の港湾労働者や船員、何千人もの陸上輸送労働者が影響を受けている。ITFは本日、イスラエル国防大臣アシール・ペレスあて書簡を出して、封鎖を解くよう訴えた。
一方、ITFからの1万米ドルの寄付金は、この難局に最も手ひどく打撃を被っている海事組合のメンバーを支援することとなった。加盟団体へも寄付の協力が求められ、これまでのところ、米国西海岸港湾労組(ILWU)の組合員およびILWU沿岸委員会から寄付が寄せられ、また日本の全国港湾も寄付を約束してくれた。 
8月、南アフリカ、ダーバンのITF大会に出席した代議員はは、レバノンとイスラエルにおいて人道的な努力に対する支援を行ってきている交通運輸労働者に賞賛を寄せ、援助が必ずやレバノンの人々に届くよう国際社会に要請する緊急動議を採択した。更に大会では、紛争で運輸インフラが攻撃の標的になっていることに注目、ITFがレバノン交通運輸労働者を助けていくよう要請した。
ビラール・マルカウィは「ITFに加盟していることが、こうした困難な状況にあっても、自らを強くしてくれる。この難局にあっても、独りではないと感じるとレバノンの交通運輸労組が語っていた。また世界中の全ての運輸労組に対し、組合員のために可能な限り努力し、完全な平和の到来に役立つようできる限りのことをし続けると約束した」と語った。
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