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グローバルユニオン

2006年10〜12月 第25号
■コメント
 
大会終わり、いざ組織化へ

南アフリカのダーバンで開催されたITF第41回世界大会は、高揚したムードの中、幕を閉じた。閉会のほんの数分前に、参加者はITFや世界中の労働組織による8ヵ月に及ぶ粘り強い連帯・意識向上キャンペーンが功を奏し、イランで抑圧を受けていたテヘランバス労組のマンスール・オサンルー委員長が釈放されたとの報告を受けた。
その数週間後、アラブ地域のITF代表者がレバノンを訪れ、失業中の労働者や5週間に及ぶ中東紛争により殺害された労働者の家族に連帯のメッセージを伝え、人道支援を行った(詳細は4ページを参照)。なお、この中東紛争に関して、大会中に緊急決議が採択されている。
国際連帯の目的は、正にこういった実際の成果を上げることにつきる。しかし、長い目で見れば、組合の実際の活動は組合員の数の力を拠り所としている。世界大会の主な結論として、加盟組合があらゆる交通運輸部門で国内レベル、国際レベルで組織化を進めていく拠り所となる主要活動計画が採択された。
また、便宜置籍船(FOC)キャンペーンの戦略的方向性を見直すこと、新たに便宜港湾(POC)キャンペーンを立ち上げること、交通運輸労働者が直面するHIV/エイズの脅威に取り組むことも決まった。
初めてアフリカで開催された今大会では、南アフリカ運輸合同労組(SATAWU)のランドル・ハワード書記長がITF会長に選出された。ITF史上初のアフリカ出身の会長である。大会は、世界100カ国以上から参集した1,000人以上の活動家の熱気に溢れる盛会となった。一堂に会した大会参加者は、グローバル化の進む社会で、正義と強い労働組合を求め闘っていく決意を固めた。
長らくITF活動の中心的役割を担ってきた産業別部会どうしが、これまで以上に共闘する必要性が出てくるだろう。その課程で、新たな組織化キャンペーンを展開する必要性と、これまで組合とは縁遠かったインフォーマル労働者やカジュアル労働者、民間の零細企業で働く労働者などを組織するため、組合を時代に適応させていく必要性も出てこよう。
また、女性や若年労働者に組合活動の中心的役割を担わせることにより、組合の民主的構造を変えていくことも必要になるだろう。
加盟組合は、グローバルサプライチェーンの中で交通運輸労働者が果たす役割の大きさと、組合活動が及ぼし得る影響力の大きさに対して、ますます認識を高めてきている。しかし、そうした可能性も、同じ産業や同じ企業で働く労働者を一斉かつ国際的に組織化することなくしては実現し得ない。
交通運輸労組は、まず計画的かつ包括的な活動を通じ、主要企業や主要交通ハブに対して現在持っている強みと弱点を把握し、国際的に弱点を強みに変えていく道を探すため、力強い運動を打ちたてようと決意した。
こうして、大会で承認された「グローバルな組織化へ」プログラムに沿って、加盟組合は効果的な活動への準備を開始していくことになる。グローバル化に反対するのではない。労働者の雇用や労働条件、生活水準を悪化させるのではなく、それに資するように、グローバル化の方向を変えていくのである。
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