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2006年10〜12月 第25号 |
■今月のニュース |
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イラン
オサンルーの釈放を歓迎
ITFは、イランバス従業員労組の指導者マンスール・オサンルーの釈放を歓迎している。オサンルー委員長は、首都にある悪名高い拷問センターにほとんど8ヵ月に亘って収監されていた。
テヘランバス労組の委員長であるオサンルーは、保釈金の支払いにより8月9日エビン刑務所から釈放された。彼と他の17名は「社会秩序(転覆)に対する組織的宣伝活動」を含むいくつかの罪状で告発され、裁判を待っているところである。しかしながら正確な罪状の性格については今のところはっきりしていない。
オサンルーと他の組合員13名は12月22日に逮捕された。オサンルー以外は全員その後釈放された。1月28日、バス従業員組合はオサンルーの逮捕に抗議して、ストライキを行った。その結果、その後になって、180名が解雇されている。
南アフリカ、ダーバンのITF大会に出席した代表団は会議の最終セッション中にオサンローの釈放を知り、緊急動議を通して、オサンルーの身が自由になること、180名のバス従業員の職場復帰、労働組合権の全面的承認を求めた。
ITFの内陸運輸部会の浦田誠部長は、「オサンルーの釈放を勝ち取った背景には、多くの人たちの働きがあった。彼らの努力を忘れてはならない。同時に180名の労働者が職を失ったままであり、かつオサンルーと他の組合員が告訴されうることを忘れてはならない。それゆえ組合が当局によって自由な労働組合としての正当な承認を全面的に勝ち取るまではわれわれの闘いは続く」と述べた。
7月25日、ITFとICFTUは国際労働機関(ILO)に対し、組合に対するテロ行為がひき続き行われていることに関して正式に申し立てを行った。一方、人権団体のアムネスティインターナショナルは、必要であればオサンルーは良心の囚人prisoner of conscienceであることを訴えていきたいとしている。
バス従業員組合は8月17日に出した声明で、その支援に対しITFとICFTU、世界中の労働組合に対し感謝を述べている。 |
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