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2006年10〜12月 第25号
■今月のニュース
 
都市交通

アイルランドのバス運転手組合の承認


ダブリンで事業を行っている民間バス会社がついにその運転手の組合を承認することに同意し、20ヵ月に亘って組織されてきたキャンペーンは結実を見た。
ITF加盟のSiptuは昨年1月、当初会社側―国際的旅客運輸企業であるファースト・グループ社の一員エアコーチ社―の抵抗にあいながらも、運転手の組合組織化を開始した。今年5月になって、90パーセントの労働者が運転手を代表する組合としてSpituを支持する票を投じたことから、事態は一変した。そして先週、承認協約が締結されたのである。
Spituの組織担当者ポール・ハーディは「ついにこの承認協約が結ばれたことは大変うれしい。エアコーチ社における我が活動家の努力と献身はついに報われた。いまわが組合のメンバーは労働条件が本当の意味で改善されるため、承認協約と、より良くなった本社の労使間の雰囲気がさらに強化・改善されていくことを願っている」と語った。
英国ITF加盟組合並びに米国ITF加盟組合から受けた支援に触れてさらに彼は、「ファースト・グループ社との架け橋をつくるため努力してくれた運輸一般労組TGWUの支援を多とする。お返しに、我々は米国においてファースト・グループ社の企業における運転手の組織化のためチームスターズとSEIUを支援できるようできるだけのことを致したい」と述べた。
7月、ITF、SIPTU、TGWU、SEIUおよびチームスターズは株主総会に出席し、同社の米国企業で蔓延している反組合活動について語り、組合の権利に関してつくられた先例に触れた。同社はEU市場に参入したいとの希望を有しており、オランダで事業を開始するとともに、デンマーク-スイス間の鉄道経営を進める方針を明らかにしている。
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