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2009年10〜12月 第37号 |
■今月のニュース |
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港湾
チェンナイ港のスト
チェンナイ(旧マドラス)港の港湾労働者のストにより、技術労働者に昇任機会が開かれた。
ITFに加盟するマドラス・ポート・トラスト従業員労組(MPTEU)は6月、労働委員会との協議決裂を受け、3日間のストに出た。MPTEUは、チェンナイ港を管理運営するチェンナイ・ポート・トラストが、インド政府職務分類委員会報告書の規定措置を実施するよう要求していた。インドの主要港は、チェンナイ港以外全て、報告書に規定されている技術者の昇任措置を実施している。
このストによって、鉄鉱石処理工場が操業停止に追い込まれたほか、鉄鉱石運搬船5隻の運航が停止された。また、様々な方面から鉄道輸送された鉄鋼石のコンテナが、港に積み残されたままとなった。
当局は、他の従業員を呼び寄せ、港湾労働に従事させようとしたが、失敗に終った。また、スト労働者を排除するために警察官が動員され、MPTEUの組合員2人が逮捕される事態に至った。
しかし、7月2日、当局の姿勢が一変し、MPTEUとチェンナイ・ポート・トラスト会長との協議の結果、職務分類委員会報告書に規定されている昇任措置が100日以内に実施されることとなった。
逮捕された組合員の保釈金は組合が支払った。
MPTEUのGMクリシュナマーシー書記長は、「当局は一部の労働者にスト破りをけしかけるなどの不当労働行為を試みたが、一致団結した労働者を前に、見事に失敗した。現在、ストに参加した組合員2人が不当な容疑で裁判にかけられているが、組合は全力で二人を守る」と語った。 |
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