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No.21/2007 |
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海で生きていく人々を助けて
ITFのFOCキャンペーン
ITFの海事活動は、国内法規や労働組合を回避することを目的にした便宜置籍船(FOC)に反対する、船員と港湾労働者のキャンペーンが中心となっている。
キャンペーンには2つの側面がある。第一に、政治面でITFは、船主と船籍の「真正な関係」を確実にするために各国の政府や国際機関と闘っている。産業面では、ITF加盟組合は、あらゆるFOC船において、許容できる最低賃金や社会基準を確保するために闘ってきた。
これはつまり、受益船主国の組合が、公正慣行委員会(FPC)の設定する基準を最低限満たす労働条件を承諾しなければならないということだ。公正慣行委員会とは、FOCキャンペーンの管理を目的とした、船員と港湾労働者の合同委員会である。近年、ITFは成長著しい大手船会社と、公正慣行委員会が規定する基準とほぼ同等ながら、より柔軟性のある国際団体交渉協議会(IBF)の枠組みの中で、国際的な団体交渉を行っている。
FOC船の乗組員は、ITFに連絡を取らないよう厳しく指導されることが多く、中にはITFと連絡を取らないことを契約書で約束させられる場合もある。ITF協約に署名をしながら、実際には協約以下の賃金を船員に支払う船主もいる。二重帳簿と呼ばれる行為だ。
FOC船の賃金、労働条件、その他の待遇に不満があり、ITFに連絡を取りたい場合は、ITFに直接連絡するか、世界中の港に配置されているに連絡を。 |
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