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グローバルユニオン

No.21/2007
■ITF船員トラスト
 
家族や友人とのコミュニケーションを支援する。

家族や友人との連絡を保つことは、自宅から遠く離れた船員にとって、長い間の願いである。
船員福祉団体や船員ミッションの関係者は、船員のこのような必要性や願望を支援するため、古くは手紙や小包の受け渡しや、近年では電報や電話などのサービスを提供してきた。
このような支援は、インターネットの広範な活用にも拡大されているが、過去12ヶ月間においては、船員トラストはITFの後援のもとに、インターネットを経由した船員のコミュニケーション改善にも力を注いでいる。
船員トラストのトム・ホルマー事務局長は「船員ミッションの牧師や福祉団体の関係者に対し、通信機器を改善するとともに、インターネット回線を経由した低料金のVoIP(IP電話)を導入するために、補助金の供与が行われている」と語っている。
船員ミッション国際電話カードの成功に勇気を得た港湾牧師のグループは、各地の船員センターを結んでVoIPシステムを立ち上げる計画を、船員トラストに提案した。その結果、世界各地の船員センター20ヶ所に必要な機器を設置するための補助金90,000米ドルが供与された。
VoIP相互間の通話は、プロバイダーを問わず原則として無料である。ただし、VoIPから通常の固定電話への通話は、一般的には通常料金の数分の一である。
船員の立場から見れば、南米地域のように国際電話の料金が極端に高い地域では、VoIPは極めて有益である。ある船員センターに設置された電話機4台用のVoIP装置だけを見ても、電話を利用したい船員にとっては料金の差は大きい。フィリピンに電話をする場合を例にとれば、US$10(米ドル)の電話カードで通話できる時間が、25分から63分に増加した。
この結果、急増した電話利用者に応えるため、この船員センターはVoIP装置もう一機増設し、接続できる電話機を現在の4台から8台に増設するよう申請している。
ハンブルグのダクダルベン(ドイツ)船員センターのヤン・オルトマンス所長は、VoIP電話システムは多くの船員に利用されているとして、次のようなエピソードを語った。「昨年の12月、あるドイツ人の船長がクリスマス・イブに電話をかけてきました。彼は自分の家族と話をする予定になっていると言いましたが、彼らはまだ到着していませんでした。ほんの数分後に彼の妻と子供たちがセンターに着きました。そこでセンターのスタッフが洋上の船で勤務中の船長を電話に呼び出しました。」
「その夜、船員センターには260人の利用者と16人のスタッフがいましたが、その場にいた全ての人々が、電話による会話がどんなに家族にとって重要かということを実感しました。船長の5歳の息子が何度も何度も『ぼくはパパと話をしたよ!』と叫ぶ姿を見るだけで、電話の重要さが感じられたのです。」
「12月だけで、船員たちは74,580分間電話を利用しました。これは当船員クラブから一日当り40時間に相当します。あるフィリピン船員は、クリスマス当日大変幸せそうな様子でした。その日、彼は新しく生れた自分の息子をセンターのインターネット室で初めて見ることができたからだ。ITF船員トラストのプロジェクトのおかげで、当船員センターには8台のEメール用コンピュータと17台の電話が利用者のために用意されている」とオルトマンス所長は述べている。
船員ミッションのVoIP電話装置は4台の電話が接続できるが、さらに4台の増設が可能である。それゆえに、このシステムはあらゆる規模のセンターの需要にも対応することが可能である。
現在このシステムは、ブラジル、フィンランド、ドイツ、リトアニア、ポーランド、英国及び米国において、好評のうちに運営されている。ブロードバンド接続が可能なその他の船員センターからの設置申請を現在受け付け中である。
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さらに詳細な情報が必要な場合は、下記Eメールに連絡されたい。 paul_roy@itf.org.uk
コミュニケーション・ギャップを解決するパソコン

ITF船員トラストは、米国西岸のポートランド港で活動するポートランド船員ミッションに対する補助金17,703米ドルを提供した。その目的は、船員たちとその家族とのコミュニケーションを支援するためのノートパソコン及び携帯電話などを調達するためである。
毎年、20,000人以上の船員がポートランド港を訪れるが、大多数の船員は、ビザの制限や在港時間が限られているために、上陸は不可能となっている。
船員ミッションのジュン・ピオキント牧師は次のように述べている。「港湾ターミナル内の電話は、乗組員の要求に応えることができないので、2003年頃から私たちは携帯電話を持って訪船することにしました。昼間は一ヶ月につき6000時間、夜間と週末は無制限に使用できます。」
船員ミッションは、ITFの補助金によって購入したノートパソコンを船内に持ち込み、インターネットにアクセスすることが可能となった。これらの船員のための支援活動は、すべてボランティアによって行われている。
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