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2008年7〜9月 第32号 |
■今月のニュース |
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ジンバブエ
ダーバンの港湾労働者 武器の船積みボイコット
南アフリカの港湾労働者に揚荷を拒否された中国籍の貨物船は、中国に引き返している、との中国外務省の指摘をITFは歓迎している。
ITFに加盟する南アフリカ交通運輸合同労組(SATAWU)が組織する港湾労働者は4月、ダーバンに入港予定の中国籍の「安岳江」号の揚荷を拒否するつもりだ、と述べた。中国遠洋運輸集団(COSCO)が所有するこの船は、ジンバブエ向けの武器を積んでいた。これらの武器が、大統領選以来、緊張が高まっているジンバブエで、ムガベ政権により、野党勢力に対して使われることが懸念されていた。武器はダーバンからジンバブエの首都、ハラレまで陸送される予定だったが、SATAWUのトラック部門の組合員も輸送を拒否するつもりだ、と述べた。
ダーバンの港湾労働者による行動の後、ITFのデビッド・コックロフト書記長は「これで、この事件が終わることを期待している。状況次第では、この危険な貨物がジンバブエに到達するのを阻止するため、国際労働組合活動を一時休止する用意がある。“諸国の政府がやるべきことを拒否する時、それをやれるかどうかは、ITFとその加盟組織、国際労働組合総連合(ITUC)、南部アフリカ訴訟センター(SALC)、教会など、一般の人々の手にかかっている”という教訓がここにある。もし、武器がムガベの悪党どもに手渡され、ジンバブエの一般市民に対して使われるようなことがあれば、我々はこの経験を活かすだろう」と述べた。
ITFは「安岳江」号の積荷の移動を阻止するために南部アフリカの労働者を動員し、「安岳江」号が中国に引き返すのが唯一の現実的選択だ、と宣言した。同時に、この事件に巻き込まれた船員が危険にさらされないよう、確認を求めた。 |
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