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2008年7〜9月 第32号
■勤労生活
 
鉄道員の血筋

列車運転士のラケル・ドレーンは、ニュージーランドの女性交通運輸労働者のために道を照らす。

ラケル・ドレーンがニュージーランド南島で初の女性機関士になったとき、「列車を運転したい」という彼女の生涯の夢が現実となった。
ラケルは北島の線路の近くで育った。ラケルにも鉄道員の血が流れているに違いない。なぜなら、父のゴードン・ドレーンが、60年代にフィールディングで転轍手をしていたからだ。
環境学と地理学で学位を取得した後、ルアペフ市議会に就職した。しかし、コンピューターの前に座り、都市計画や地方自治法の解釈と格闘することは、彼女が求めていた仕事ではなかった。
パートナーのガリー・トッカーとクライストチャーチに引っ越した後、機関士見習いに応募し、驚いたことに、直ちに受理された。もう一つ驚いたことがある。ミドルトンの構内で6ヵ月間の任期を開始したところ、そこは「男の世界」だったことだ。
「もっと女性がいると思った」とラケルは言う。「しかし、初めから、たくさんの男性がとても親切にしてくれて、本当に助かった」
昨年、正式に機関士に認められてからは、この仕事が期待どおりだったと感じている。
「この仕事が大好き。仕事をしていると時間が経つのが早い」ラケルは誰にも監督されることなく、自由に仕事ができる環境を楽しんでいる。「事務処理を終わらせたら、列車に飛び乗って、出発するだけ」
大変なこともある。ミッドランド線(南島のクライストチャーチとグレイマウスを結ぶ212キロの区間)がすべりやすい時に、重い石炭を載せて帰る時などがそうだ。
一番辛いのは、早朝に出発するために、早く起きなければならないことだ。
一日中、座りっぱなしなので、「肉がついてしまい」、新年の抱負はジョギングにした。会計・財務での修士号取得にも挑戦している。
組合(RMTU)には積極的にかかわっていないが、加盟費は喜んで払っている。組合は必要な時に助けてくれることを知っているからだ。
「我々が組合だ。人々はそれを忘れている」と彼女は言う。
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本稿はニュージーランド鉄道海運労組(RMTU)の機関誌「アクティビスト」に掲載されたもの。
 
 
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