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2008年7〜9月 第32号 |
■今月のニュース |
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中東
「ヘルプライン」にゴーサイン
1週間にわたるITFパレスチナ調査団は、パレスチナとイスラエル双方の交通運輸労働者の利益となるヘルプライン(電話相談サービス)の開設合意にこぎつけた。
ITFのデビッド・コックロフト書記長率いるこの代表団は、2月3〜8日、ヘルプラインの開設を通じて、この地域の交通運輸労働者の現状を改善するため、パレスチナを訪問した。
ITF書記長は、訪問中、ラマラ、ヘブロン、ナブラスなどの交通運輸労働者が直面している困難を目の当たりにした。
書記長はパレスチナ自治政府(PNA)のマシュール・アブダカ運輸大臣やパレスチナ議会のワリード・アッサフ議員などとも会談したほか、これらの地域の交通運輸労働者が日々、体験している検問所での混雑の問題や、車両の通行が制限されているため、歩いて通過しなければならない問題などを視察した。
ベツレヘムではパレスチナ労働組合総連盟(PGFTU)のシャハー・サード議長と面会し、交通運輸労働者の諸問題について話し合った。
2月6〜7日には、訪問の山場である、ITF、イスラエル労働総同盟(HISTADRUT)、パレスチナ交通運輸労組による第3回合同連絡会議がテルアビブで開催された。ここで、PGFTUのナセル・ユニス書記長やパレスチナの交通運輸労組幹部らが、HISTADRUTのアヴィ・エドリー書記長と顔を合わせた。
ITFのスチュワート・ハワード書記次長や、ヘルプライン・プロジェクトを支援するカナダのITF加盟組織、カナダ自動車労組(CAW)のキャロル・フィリップスも参加した。
参加者は真の職業運転手のために検問所の混雑を緩和するヘルプラインが、パレスチナとイスラエル双方の交通運輸労働者のためになるだろうことを認め、このプロジェクトの開始について、原則的に合意した。
その後、コックロフト書記長は、ハイファでHISTADRUT港湾部会のジヴィカ・ギル役員と面会し、港湾の使用権問題や、HISTADRUTがITFの活動にもっと参加する必要性について協議した。 |
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(ヨルダン川西岸日誌) |
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