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2006年7〜9月 第24号 |
■今月のニュース |
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船員
船員の上陸に関する新システム
2年前に発効した船舶および港湾施設の国際保安(ISPS)コードに規定されている船員の上陸権を拒否している国は、新たに立ち上がったITFの報告システムの標的となる。
近々、導入されるこの新システムでは、船員が上陸権を拒否された、あるいは船から出ることを妨害された場合、ITFインスペクターが記録をつけることになる。これにより、ISPSコードが規定する保安対策強化の影響に関してITFが2005年9月に発表した調査報告書を基に、包括的な情報データーベースを作成することが可能になる。
調査に回答した船員組合の約58%が上陸を拒否された経験をもつ。特に米国の港の状況は深刻だ。ISPSコードには、船員にとっての上陸の必要性と医療機関などの陸上の船員福祉施設へのアクセスを「十分に認識」すべきだと明記されているにも関わらす、こうした事態が発生している。
ITFのジョン・ウイットロー船員部長は、「海運産業の保安強化は、船員の人権を保護する形で実施されなければならない。これには船員の上陸権も含まれる。新報告システムにより、この問題の深刻度を把握することができ、ISPSコードや他の保安関連対策の適切な実施状況を確認する上で役立つ」と述べた。 |
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