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2006年7〜9月 第24号 |
■今月のニュース |
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世界大会
会長の回顧録 ウムラオマル・プロフィット
過去8年間ITF会長を務め、来たる2006年8月の世界大会で退任する。ここに、50年に及ぶ職歴での主要な出来事を回想する。
途上国の組合への平等な投票権 1990年のフローレンス大会でのITF規約改正に伴い、加盟費の支払高ではなく登録組合員数に基づいて、加盟組合へ平等な投票権を与えることとなった。このことは、途上国の組合に大きな自信と所属意識をもたらし、参加を促した。私は、この改正案を先導できたことを誇りに思う。
会長選挙 各地域、特にアジア太平洋地域におけるITFの会員数は、1990年代に増加した。アフリカやラテンアメリカでもまた同様のことが起きた。ITFアジア太平洋地域委員会は、1998年のデリー大会前に満場一致で会長候補として私を推薦し、皆さんの支援のおかげで、私は会長に選出された。
二期目への推薦 加盟組合は、私に信頼を寄せてくれた。デビット・コックロフト書記長と私がチームとしてITFの舵取りをうまくやっていると感じてくれたのだと思う。2002年のバンクーバー世界大会で二期目への再選を果たした。
真にグローバルな組織 ITFが真にグローバルな組織になったことを誇りに思う。加盟組合の間で、所属への意欲と「ITFへ加盟し、ITFの会員になることの誇り」が高まっている。また、東京事務所と共に、広大なアジア太平洋地域にあるもう一つの柱としてITFデリー事務所が成長してきたことを誇りに思う。個人的にもデリー事務所の発展に関心を寄せていた。
インド出身の交通運輸労組の代表として 私は、全てのインドの交通運輸労組が、ITFの加盟組合となる価値があることを大変誇りに思っている。私はこのために努力してきたし、その成果が上がっている事に大変満足している。
懸念 いくつかの地域で、グローバリゼーションの負の影響が組合員数を減らし、強力な加盟組合の能力をも縮小させていることを懸念している。我々ITFがこの問題にどのように取り組み、克服していくかは、真の難題となろう。
楽観 ITFの将来の政策と活動によって、先進国と途上国の加盟組合間の連携が強化され、両者が手をたずさえて共に、世界経済のグローバル化が突きつけている挑戦に立ち向かい、生き残っていく強固な戦線を築いてくれるものと楽観している。 |
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聞き手はサンガム・トリバシー |
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