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グローバルユニオン
No.25/2011
■船員の権利
 
世界の船員が法律監視人を必要としている理由

新しく設置された船員権利国際センター(SRI)の役割について、国際海事ジャーナリストのショーン・マロニーが解説する

現代の船員は、海上生活における自然の猛威に加えて、多様な危険に直面している。彼らは、増加しつつある海賊の被害を受けやすく、経営難に陥った船主に放棄されることもあり、海難事故の場合には、船員として文字通りの役割を果たしたために犯罪人として扱われる可能性もある。
複雑にからみあった法律の泥沼のなかから、船員の役割を解明し、支援するという困難な課題に取り組むためにITFが立ち上げた組織が、船員権利国際センター(SRI)である。SRIは、世界の船員の法的保護の促進を目的として設立された、ユニークで画期的な機構である。
2010年9月に発足したSRIセンターはロンドンに本拠を置き、国際弁護士のディアドリー・フィッツパトリック執行役員が指揮を執っている。海運産業および法曹界の専門家からなる顧問団が、執行役員の活動を支援する。
SRIの目的は、船員の権利と利益の増進である。船員に関する事例は、すでに多くの個人や組織が対応しており、SRIが取り組む活動は世界の船員の権利の促進、保護、強制実施をめざす諸課題の達成に貢献するため、政治的、産業的キャンペーンやロビー活動を通じて戦略的に法的支援を提供することにある。
調査活動に加えて、SRIは教育および訓練も実施するほか、船員および法的に船員を保護しようとする個人・団体に有効な方策を供与し、彼らの能力を強化する。
慈善団体のITF船員トラストによる事業開始補助金を基金とするSRIは、独立組織である。船員の保護について利害関係を有する海運産業界の全ての関係者との連携のもとに、SRIは業務を行おうとしている。SRIセンターのウェブサイトは、2011年6月25日、IMOの「船員の日」に供用が開始される。
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大多数が法的脅威を感じている

英国とオランダの船舶職員組合「ノーチラス・インターナショナル」が2010年に実施した調査によれば、90%以上の船員は彼らの職務が犯罪とされることに懸念をもっている。調査に回答した組合員の三分の二が、彼らに対して法的措置が取られることを恐れていた。
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チームの責任者

船員権利国際センター(SRI)の指揮を執るのは、ディアドリー・フィッツパトリック執行役員である。彼女は、出身地のアイルランドで事務弁護士としての教育を修了し、ロンドンの国際弁護士事務所で数年間勤務した。1994年、彼女はITF法律部長となるため、ITFに入った。

SRIの存在理由とは?
DF:
船員は、最近、ますます増加している複雑な法律問題に直面することが多くなり、これらを解決するために最新の実際的で実効のあるアドバイスを必要としている。彼らは、法律問題に関する専門的な弁護士やアドバイザーの援助を必要としている。

どのような問題ですか?
DF:
刑事責任、放棄、海賊、負傷・死亡、賃金不払いおよび一時上陸などに関連する問題が含まれる。

SRIの活動によって、船員の生活はどのように変わるのだろうか?
DF:
SRIは、基本的には調査機関である。調査に基づいて、法律問題に関連する実際的な手引きを作成しようと計画している。このような手引きは、船員労組や船員福祉組織の活動の支援となるほか、船員個人にとっても有益である。SRIの作成する情報は、船員の権利の保護に関心を有するすべての組織や団体が利用すべきものであるが、とくに利用者本位のアドバイスを必要とする船員自身の活用を期待する。

船員がそのような手引きを必要とする理由は?
DF:
海事労働者の権利は、国際海事法規と国内雇用関係法の間のグレイゾーンに陥りやすい傾向がある。このような困難な情況から抜け出すためには、法律専門家の援助が不可欠である。

SRIの優先取り組み事項と日常業務とを、どのように両立させるのか?
DF:
SRI顧問団には、労組、福祉団体、調査研究機関、海事弁護士および船主団体の代表らが含まれている。彼らが一般的な優先事項を決定する。SRIのスタッフは、大学およびその他の組織との協力のもとに、事業計画を実行する。私のほかに、フィリピン人、スペイン人およびルーマニア系米国人の3人の調査員が活動している。
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