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No.26/2012 |
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ITFのFOCキャンペーン
海事産業におけるITFの活動は、国内の法規や条件、および労働組合を回避することを目的にした便宜置籍船(FOC)に反対する世界中の船員や港湾労働者の労働組合によるキャンペーンが中心となっている。
キャンペーンには2つの側面がある。政治面でITFは、船主と船籍の「真正な関係」を確実にするために、各国の政府や国際機関と闘っている。産業面で、ITF加盟組合は、あらゆるFOC船において、許容できる最低賃金や社会基準を確保するために闘っている。
実際においては、ITF.FOCキャンペーンを推進・管理している船員と港湾労働者の労組の共同組織、ITF公正慣行委員会(FPC)が定めた基準以上の条件に合意するよう、ITF加盟組合は求めている。近年、ITFは、成長著しい船会社の大きなグループと、公正慣行委員会が規定する基準と同等ながら、より柔軟性のある国際団体交渉協議会(IBF)の枠組みの中で、国際的な団体交渉を行っている。
FOC船の乗組員は、ITFに連絡を取らないよう、厳しく指示されることが多く、中にはITFと連絡を取らないことを契約書で約束させられる場合もある。ITF協約に署名をしながら、実際には乗組員をだまして、それより低い賃金を支払う船主もいる。二重帳簿と呼ばれる行為だ。
FOC船の賃金、労働条件、その他の待遇に不満がある場合は、するか、世界中の港に配置されているに連絡を。 |
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世界の船員を支援
2011年にITFインスペクターが訪船した船舶数は合計8,078隻
2011年にITFのFOCキャンペーンによって、2,580万ドルに上る船員の未払い賃金や補償が回収された
2011年、ITF協約船に乗り組む船員の数は209,553人だった |
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