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グローバルユニオン
No.26/2012
■ITF船員トラスト
 
ITF船員トラストの活動

ITF船員トラスト運営役員
トム・ホルマー


船員センターを訪れたことは?ミッショ ンの車で船からセンターへ送迎してもらったことは?港で電話やインターネットを利用したことは?もし、これらの経験があるなら、貴方もITF船員トラストの恩恵を受けた可能性がある。ITF船員トラストは、これらのサービスを提供するための基金だ。今度、我々のステッカーやネームプレートを探してみてほしい。
ITF船員トラストは、ITFの慈善活動部門で、船員とその家族を支援するための数々のプロジェクトに資金を提供している。資金は、直接船員に手渡すのではなく、港で船員を出迎え、センターに送迎し、憩いの時間を提供するサービスを担っている人々を支援するために費やされる。
2011年に30周年を迎えた。各国の港で船員が温かいもてなしを受けるよう、この30年間、92カ国でプロジェクトを実施し、2億ドル以上を費やしてきた。
船員はプロの職業であり、慈善事業など必要ないと考える人もいるかもしれない。しかし、安価な料金で家族へ電話をかけたり、店に気軽に立ち寄ったり、礼拝する場所を見つけたり等々、陸で暮らす我々にとって当たり前のことが、船員にとってはそうでないことが多々ある。上陸できない時には、これらのサービスを船に届けてくれる人が必要となろう。また、仲間の乗組員以外の人と会話するという贅沢を楽しみたいと感じることがあるかもしれない。
我々は、このような基本的なことを世界各国の港で提供したいと考えている。そして、そのために多くの人々が我々と共に活動をしている。
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台中の新センター

2011年、台中(台湾)に新しい船員センターがオープンした。中華海員総工会(NCSU)とAOSの合同事業として建設されたこの船員センターは、バースに非常に近い位置にあり、車両での送迎サービスやコミュニケーション・サービスに加え、数多くの温かいもてなしを提供している。
ITF船員トラストは最近、サントス港(ブラジル)のドイツ船員ミッションとステラマリスセンターに、コンピューターと備品の購入資金を贈呈した。近年、サントス港では船員の上陸が難しくなっている。しかし、だからといって、寄港船舶がなくなるわけではない。「毎日、様々な国、文化、宗教、言語の人たちとコミュニケーションする能力が求められる。訪船には全力で当たっている」と、ある職員は報告する。
2011年は、バリやトリニダード等の26港の車両購入資金や、ブラジルやツバル等の12の船員センターの改修資金、フィリピンとドイツの船員センターの家具やゲームの購入資金を提供した。このほか、90に及ぶ船員支援プロジェクトにも資金援助を行った。
インドネシア、ベトナム、台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、カンボジア、フィリピンで実施されている船員福利施設拡充プログラムにも資金提供している。これらのプログラムは、船員福祉国際委員会(ICSW)が運営する。ICSWのニョマン・ブディアサ東南アジアコーディネーターが最近マニラを訪れ、シーメンズ・クリスチャン・フレンド・ソサエティー(SCFS)センターにコンピューター数台と車一台を贈呈した。
船員を支援する人々の支援も行っている。船員センターのマネージャーやポートチャプレンを対象とする船員センター相互交流研修コースや、卓越した船員福利サービスを提供した企業、船員センター、港湾を表彰するICSWの表彰式(2011年12月にILO主催で実施)にも資金を提供している。
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シンガポールの研修コース

最近では、船員福祉団体のスタッフを対象とする一週間の研修コースをシンガポールで実施した。参加者は業務計画や予算の作成について助言を受けたほか、訪船を日課とし、寄港した船員と友人になることを奨励された。ITF船員トラストのロイ・ポールは「訪船は友好活動だ。我々は皆、海事コミュニティーの中でパートナーとして働いているということを示すものだ」と語る。
コース参加者は、船員の健康、ICSWの衛生キャンペーン資料の活用、交通運輸産業におけるHIV-エイズ、船員センター成功のための10の黄金律、ボランティアの活動についても議論した。虐待・搾取されただけだった低賃金の漁船員の仕事に就いた、忘れられた船員に関する非常に強烈なプレゼンテーションも行われた。
ITF船員トラストには、まだまだやるべきことがたくさんある。船員施設の拡充だけでは不十分だ。船員の健康、海賊、孤立・いじめ・嫌がらせ、安価で利用しやすいコミケーション設備の不足等の問題にも対応し、船員とその家族がより幸福な生活を送れるよう、我々の資金を活用していかなければならない。
各国の組合の好意や海運業界関係各位の協力によって、船員の労働・生活環境の向上を達成したい。
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ハングラデシュ海運相と面会

ITF船員トラストのトム・ホーマーが2011年3月、船員センター支援のための賦付金について合意するために、バングラデシュのシャジャハン・カーン海運相と面会した。この面談は、チッタゴン港の船員センター開所式の後に行われた。開所式には、IMOのミトロポロス事務局長も出席した。面談に加わったのは、アブドゥル・マンナン・ホーレーダー海運局長、バズラー・ラーマン海運部長、エムダドゥル・ハーク・チョードリー船員福祉国際委員会南アジア(ICSWSA)会長、シャフィク・ラーマンバングラデュ船員組合委員長、マフズル・ケイダー船員海外移住者福祉局職員。
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ご存じですか?

問題に直面した船員を支援するための緊急船員基金があるのをご存じだろうか。この基金は商船船員が緊急事態に直面した時、最大5,000ドルを緊急援助するものだ。これまで、病気になった船員の親類が病院に駆けつけるための航空運賃を補助したり、外国で法律上のトラブルに直面し、食料や避難場所が必要となった船員を支援したりしてきた。支援金はITFインスペクターやポートチャプレン(港湾牧師)、真正な福利団体を通じて支給されるので、これらに連絡を取り、問題に関与してもらうことが重要だ。基金は、ITF船員トラストとTKファンデーションが共同で拠出している。
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船員トラストのウェブサイト

⇒ITF船員トラストのウェブサイトをご覧ください(www.itfglobal.org/seafarers-trust)。トラストの活動や資金拠出事業のリストが掲載されています。

⇒ブログにコメントを入れてください。どのような意見でもかまいません。Eメールによる投稿も歓迎します。(trust@itfglobal.org
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ブラジル、カンボジア、ドイツ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、トリニダードトバコ、ツバル、ベトナム・・・

ここ1年間にITF船員トラストが資金提供するプロジェクトが実施された国
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