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2011年4〜6月 第42号 |
■ごあいさつ |
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ごあいさつ
トランスポート・インターナショナルは、国際運輸労連の機関紙です。
2011年4〜6月号のトランスポート・インターナショナルにようこそ!本号も安全衛生、組合における女性の役割、労働組合権、気候変動、民営化、エイズ、不安定な労働者の搾取問題等、交通運輸労組の懸念・関心事項が盛りだくさんです。
これらのテーマは、全ての交通運輸部門および世界の全地域に関係するものであり、ITFの存在価値はまさにここにあります。部門、勤務地、出身国に関係なく、交通運輸労働者を一つの旗の下に結束させることです。なぜなら、われわれは皆、基本的な問題を共有しているからです。
もちろん、ITFが19世紀末に創設されたとき、交通運輸は現在より国際的でもなく、複雑でもありませんでした。当時は、海運が主要な国際貿易・移動手段でした。航空輸送はまだ発明されておらず、大陸間陸上輸送は多くの時間がかかり、困難を伴いました。実に隔世の感があります。今やグローバルなコミュニケーションが日々の生活や商業の一部となり、陸海空の全ての分野を駆け巡っています。
このように状況が複雑化・多様化する中で、ITF機関誌「トランスポート・インターナショナル」の役割や発行形態についても、加盟組合と協議を開始させていただきたいと思います。われわれのコミュニケーション戦略も交通運輸産業の変化と足並みを揃えていかなければならないと考えるからです。
多大な時間とコストのかかる季刊の印刷版が加盟組合と連絡を保つ上で最善の方法なのでしょうか。より頻繁に(おそらく、より多くの言語で)発行されるオンライン出版の方が、交通運輸産業や労働組合運動のあらゆる分野の最新動向を伝える上で、加盟組合のニーズにより応えることができるのではないでしょうか。加盟組合は、より多くのニュース・情報を掲載するオンライン版を歓迎してくれるでしょうか。
この協議プロセスの詳細はをご覧ください。できるだけ多くの加盟組合にこのプロセスに参加してもらうことが重要です。是非、21世紀に向けた我々のコミュニケーション戦略の構築・実行について、ご一考ください。皆様のご意見をお待ちしております。
連帯を込めて
ITF書記長 デビッド・コックロフト |
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東日本大震災
世界中のITF加盟組合が、3月11日に日本を襲った地震と、引き続き発生した津波、福島第一原発の事故にショックを受けた。
そして、救命活動に従事する日本の労働者や海外の支援部隊のすばらしい活動に敬意を表している。
3月16日にロンドンで開催されたITF執行委員会財政見直しグループ会議は、被災した交通運輸労組の組合員を支援するために、義援金として20万ポンドを拠出することを決定した。
ITFは、職場、インフラ、組合事務所を破壊された日本の加盟組合に実務的な支援を申し出た。他の組合も同様の申し出をしている。ITFアジア太平洋地域事務所も義援金の協力を呼びかけた。
ITFのデビッド・コックロフト書記長は、日本の救援活動に敬意を表し、次のようにコメントした。「救命活動に従事する人々の勇敢さが示された。報道では、列車から乗客を無事に救出したり、空港に取り残された人々のお世話をしたりする交通運輸労働者の姿が突出していた」
ITFのパディー・クラムリン会長も被災者にお悔やみを述べるとともに、「被災した仙台港や周辺地域の映像は実に凄まじい。被災した全ての交運労組を支援したい」と述べた。 |
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