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2011年4〜6月 第42号
■成功の秘訣
 
EVGの創設

2010年、ドイツの交通運輸労組、トランスネットとGDBAが合併し、EVGが誕生した。EVGの交通運輸政策・国際部長が合併の背景について語る

2010年11月30日、ITFに加盟するドイツの二つの交通運輸労組、トランスネットとGDBAが合併し、組織人員約24万人のEVGが誕生した。
合併が正式に承認されたフルダの特別大会には、ドイツの全主要労組(ITFに加盟するver.diを含む)の幹部が出席し、ドイツの交通運輸労組のさらなる統一を促進させるこの決定を称賛した。
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合併を選んだ理由

歴史の教訓に学んだ。何十年もの間、トランスネットとGDBAは競合関係にあった。敵対し合うよりも協力し合った方が、より多くのことを達成できると認識しただけだ。組合側の分断は使用者側を助けるだけだ。
複数の組合が競合する時、組織率は低下する。つまり、組合の存在感も希薄になる。これは極めて明白なことだ。
さらに、近年、ドイツでは、職業団体の誕生が相次いでいる。これらの団体は主に、重要産業のスペシャリストたちのもので、その規模に比較して大きな影響力を行使している。彼らは、他の労働団体を犠牲にしながら、自分たちの利益を最大限に追求しようとしている。
われわれは、これらの職業団体に対抗する形態として、EVGを創設した。連帯の形態の方がうまくいくということを証明したかったのだ。団結は、全ての人に、より多くの成果をもたらす。
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合併が組合員に与える恩恵とは?

まず、強力なロビー団体になれるということだ。内部抗争に力を注ぐのではなく、その力を団結に使っている。現在、新しい体制を一歩ずつ構築しているところだ。
新体制の基本コンセプトは、組合員の利益とニーズを最優先しながら前進するというものだ。組合はそれ自体が目的ではない。組合員に奉仕するためのものだ。われわれのモットーは「組合員のために、組合員が考える」である。
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合併の協議はどの位かかったか?

合併は、長年のプロセスの集大成だった。トランスネットとGDBAの組合員がお互いに慣れるのに、十分な時間があった。最終局面は、2009年秋の執行委員会で合併関連の決定がなされてからだった。それ以降、13カ月以内に新体制や規約のほか、名称やロゴも決めなければならなかった。これら全てに対して、新組織の全てのレベルで注意深く議論を重ねながら決定していった。大変な一年だったが、その努力が報われるすばらし結果となった。
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合併を検討している組合へのアドバイスは?

われわれの事例をよく研究し、学んでほしい。戦後ドイツには、他の合併例もあるが、全て同じ領域内のものだ。その点、われわれは新しい分野に踏み出したと言える。
トランスネットとGDBAは、異なるナショナルセンターに所属していた。前者がドイツ労働総同盟(DGB)、後者がドイツ官吏同盟(DBB)だ。両者の境界を越えた合併を実現したのは、われわれが初めてだ。そして、このプロセスは、われわれの後にも続いている。DGBに所属する、われわれの姉妹組織、ver.diは、公共サービス部門の団体交渉をDBBと共に行っている。
ここでも、同じ論理が当てはまる。つまり、ナショナルセンターの境界にとらわれていては、組合の力は弱体化する。そういう意味で、われわれはよい前例をつくることができた。
他の組合へのアドバイスとして、「現在の体制が時代遅れであることに気付いたならば、勇気ある一歩を踏み出し、新しい体制を作ってみようではないか」と進言したい。
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積極的な第一歩

新組織の設立について、ITFのデビッド・コックロフト書記長は次のようにコメントした。「持続可能な交通運輸の促進という全体的なプロセスにおいて、鉄道が益々中心的な存在になる中、EVGの創設は積極的な第一歩と言えるだろう。今日、主要な国有鉄道事業者はグローバル化している。例えば、ドイツバーンは、シェンカー(ロジスティクス会社)およびアリバ(バス・鉄道会社)という二つの多国籍企業を所有している」
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