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2011年4〜6月 第42号 |
■アフリカ |
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新たな移動通信モジュールでグローバルな組織化を
組織化、国際連帯およびコミュニケーションを強化するためのアフリカ全体の取り組みとして、新しい移動通信モジュールがITF加盟組合に導入された。
この移動通信モジュールプロジェクトは、2010年12月17日にキスム(ケニヤ)で開かれた「グローバルな組織化へ」ワークショップで立ち上げられた。コミュニケーションの強化は、2007年にチュニジアで開催されたアフリカ地域委員会でも最優先課題として確認され、アフリカ地域のコミュニケーション強化に取り組むことを約束するチュニス宣言が採択されている。
キスムのワークショップでは、ITFアフリカ地域通信コーディネーターのアラン・ムノブワが、新しく導入されたSMSモジュールを使って、4000通のSMSメッセージを一斉に送信した。メッセージには、「本日、"ITFアフリカSMSモジュール"が導入され、ITFアフリカの通信体制にとって、記念すべき日となった。このメッセージに返信し、ITFファミリーの仲間たちに送信すれば、お互い元気でいることを確認し、連絡し合うことができる!」と書かれていた。 |
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SMSからスカイプ、フェースブックからツィッターへ
ワークショップの参加者は、Eメール、SMS、フェースブック、スカイプ、ツィッター、あるいは、より伝統的な形態の手紙などを使いながら、さまざまなコミュニケーション活動に参加するよう促された。
ITFのジョセフ・カテンデ・アフリカ地域部長は、「アフリカ地域事務所の2011年以降の目標の1つは、アフリカ地域の各部会の選出役員の活動をサポートすることだ。そのためには、シンプルかつ安価な情報・通信ツールが欠かせない。SMSモジュールはその一つだ。スムーズに通信することによって、アフリカは、より効果的に組織化を行うことができ、国際連帯でもしかるべき役割を果たすことができる。ジンバブエに武器を輸送しようとした中国船安岳江(An Yue Jiang)号に対するキャンペーンで、ITF加盟組織が同船の荷役を拒否したとき、コミュニケーション体制の充実が功を奏した。良いコミュニケーションがアフリカにおけるITF活動の鍵となる」 |
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発端と計画
このプロジェクトは、2007年10月にチュニスで開催されたアフリカ地域会議の代議員らが、より効率的・効果的なコミュニケーション体制の実現をITFに要請したことに端を発している。彼らは特に、コミュニケーション体制の充実が「グローバルな組織化へ」活動の強化につながると考えていた。「グローバルな組織化へ」活動は、国内および国際レベルの連帯行動の連絡調整を必要とするからだ。
コミュニケーションの円滑化は、2009年度のアフリカ地域活動における5つの優先分野の一つとして確認されている。
ITFのアフリカ地域担当幹部は、同年に実施された加盟組合対象の調査によって、アフリカ地域の加盟組合のコミュニケーション能力を、スタッフ、設備、財源の観点から把握し、加盟組合のニーズや慣行のマッピングを行った。 |
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