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グローバルユニオン
No.27/2013
■雇用
 
雇用契約

配乗代理業者

ILO海上労働条約は、民間の配乗代理業者は規制されなければならないとし、船員に雇用機会提供のための手数料を課すことや、賃金からの違法な控除を行うこと、船員のブラックリストを作成することを禁止している。また、船舶所有者は、利用する配乗代理業者がこれらの要件に適合することを確保しなければならないとしている。配乗代理業者に関して、問題に直面した場合は、ITFにメールで連絡を。
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契約書にサインする前に
雇用契約に関するITFのアドバイス


ITFが承認する団体協約に準拠した雇用契約なら、ほぼ間違いなく適切な労働条件を保障される。
そうでない場合は、次の項目をチェックしてみよう。

必ず文書による契約を交わしてから就労すること。
白紙の契約書、または内容が具体的ではない、もしくは聞き慣れない条件を含んでいる契約書には絶対にサインしないこと。
契約にサインする前に、団体交渉協約についての記述があるかを確認すること。もしあれば、その条件について完全に理解し、写しを取って契約書と共に保管しておくこと。
契約の有効期限が明示してあるかを確認すること。
船主の一方的な意思で雇用期間を変更できる内容を含んだ契約書にはサインしないこと。雇用期間のいかなる変更も双方の合意に基づいて行われるべきである。
基本給および基本労働時間(例えば、週40時間、44時間、48時間など)が契約に明示されているか常に確認すること。国際労働機関(ILO)が規定する基本労働時間は最長週48時間(月208時間)である。
時間外労働の補償の額と支給方法が契約に明示されているか確認すること。基本労働時間を超過した場合に支払われる一律の時給の場合と、時間外手当として毎月支給される一定額の場合とがある。いずれにしても、規定内の残業時間を超えた場合の時間給は、明確に規定されなければならない。ILOの規定では、時間外手当は最低「1.25×通常の時間給」で計算すべきである、とされている。。
1ヶ月に取得できる有給休暇の日数が明示されているか確認すること。ILOの規定では、有給休暇は年間30日(月2.5日)を下回らないこととされている。
賃金、時間外手当、有給休暇がそれぞれ別項目に分かれて規定されているか確認すること。
上下船の費用の一部を船員に負担させる内容を含む契約書には絶対にサインをしないこと。
契約期間中、船主が賃金の一部を留保できる内容を含む契約書にはサインしないこと。船員は毎月末にその月の給料全額を受け取る権利を有する。
個々の労働契約には各種手当が必ずしも詳細に明示されているわけではないので、以下の場合にどれだけ補償金が支払われるかを確認しておく必要がある。(書面の契約書か、契約上の権利として認めさせるのが望ましい。)
・契約期間中の疾病、障害
・死亡(近親者への補償額)
・船舶の喪失
・船舶の喪失による私物の喪失
・契約満了前の解雇
労働者が自ら選択する労働組合への加入、連絡、相談もしくは組合の代表となることを禁じる条項を含む契約書にはサインしないこと。
契約書は、サインした後、必ず写しをもらい、保管すること。
契約解除の条件(契約を解除するには何カ月前に本人に通告しなければならないか等)を確認すること。
自らの意思で締結した労働条件、契約書、協約は、条件の如何に関わらず、ほとんどの司法権の下において、法的拘束力を持つことを認識しておくこと。

あなたの船にITF協約が締結されているかどうかを確認するには、ITFのホームページ へ( 「Look Up a Ship」をクリック)。

携帯電話やタブレット用アプリのダウンロードはwww.itfseafarer-apps.orgへ。
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争議行為を起こす前に

これを読んでください!

ITFは、便宜置籍船に乗り組む船員が、正当な賃金と適正な団体協約の適用を受けられるよう、支援を約束しています。
時には船員が、現地の裁判所に提訴しなければならないこともあります。場合によっては、船舶に対するボイコット行動も必要です。どのような手段が適切かは、国または場所によっても異なります。ある国では適切な行動が、他の国においては全く不適切なこともあります。
最初に取るべき行動は、先ず、現地のITF代表に連絡することです。ITFの連絡先を参考にしてください。何らかの行動を取る前に、現地の助言を必ず得てください。
一部の国においては、船舶の乗組員によるストライキが、違法行為となることもあります。そのような場合には、現地のITF加盟組合の代表が状況を説明します。
多くの国において、労使紛争での勝利の鍵を握るのは、ストライキです。この場合にも、現地の助言に基づいて行動する必要があることは言うまでもありません。多くの国で、船員には、航行中を除き、入港中のストライキ権が法律上、認められています。
あらゆるストライキにおいて重要なことは、規律と安全を守り、団結を維持することです。多くの国で、ストライキ権は基本的人権の一部として、法律あるいは憲法により保障されています。
どのような行動を選択するにせよ、事前に現地のITF代表に連絡することを決して忘れないでください。お互いに協力することによって、正義と基本的権利の闘いに勝利することができるのです。
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船員が知っておくべきこと!

貴方の船が海難事故に巻き込まれた場合、船主、港湾当局、沿岸国、旗国、あるいは出身国による公正な処遇を確保するための国際的なガイドラインが存在することを知っておこう。このガイドラインに基づく貴方の権利を理解しておくことが重要だ。

貴方には弁護士を呼ぶ権利がある。質問に答えたり、供述を行ったりする前に、弁護士を要求すること。あなたの回答や供述が、将来の法的手続きにおいて、あなたに不利な材料として利用される可能性があるからだ。
言われたことを理解できない場合は、質問の中止を求めること。使われている言語に問題がある場合は通訳を要求すること。
会社は貴方を支援する義務がある。会社に連絡をとること。それが難しい場合は、組合に助言と支援を求めること。

詳しくは、www.itfglobal.org/fairtreatmentへ。
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